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香典の礼状
遠方から会葬に訪れた方や、弔問には来られず香典、供物、供花を
送っていただいた方、弔電をいただいた方には忘れずお礼状を出します。
香典の文例や例文としては、
『この度の葬儀に際しましては過分な御香料を賜り、ありがとうございました。
いろいろとご心配をお掛けしましたが、ようやく落着いてまいりました。
お心遣いの数々、本当にありがとうございました。』などとします。
故人の遺志で、いただいた香典を社会福祉団体や基金に寄付するなどの理由で
香典返しをしない場合には、忌明けのあいさつ状に趣旨と
寄付先を書き添えお礼状とします。
また、故人の収入で生計を立てていたため、
香典を遺児の養育費の一部に充てたいという場合もあります。
そういった場合には香典返しをせずその旨をあいさつ状に書き添えます。 ランキング
お礼状の文面は、葬儀社やデパートの弔事コーナーで
あらかじめ用意されたものを利用することもできます。
そういったものを利用する場合には、一言書き添えるとよいでしょう。
お礼状の定型は、黒かグレーで縁取りのしてある私製はがきと角封筒を用います。
最近ではカラー用紙を用いたり、挿絵を添えることもあります。
文章も以前に比べ自由になり、独創的な礼状も見受けられるようになりました。
なお、基本的に香典返しに対するお礼状は必要ありません。
先方に受取った旨を伝えたい場合には、
葉書や喪中見舞いを兼ねた手紙などで伝えます。
その際の文面には、ご遺族のその後の様子を伺い
『先日はご丁寧なご挨拶をいただき恐縮です』などと言葉を添えます。
香典とふくさ
お香典は、「ふくさ」という小さな風呂敷に包んで、
お通夜または告別式に持参するのが礼儀とされています。
ふくさに包めば香典袋が折れたりしわにならず持ち運ぶことができます。
ふくさの包み方は、祝儀袋と不祝儀袋とでは異なるので注意して包みます。
最近では台つきのものが多く市販されていますが、
これは香典袋にしわがよらないように、
ふくさの中央に台が添えられたものをいいます。
台付ふくさの場合には台の色が赤いものは慶事用です。
弔事用のふくさの包み方は、ふくさをひし形になるように角を上に広げ、
中央に香典袋を表向きに置き、右、下、上の順にたたみます。
最後に左側を折って端を裏側に回し完成です。
台付きふくさの場合は、爪を左側なるようにおいてたたみます。
弔事で使うふくさは、青、緑、灰色、紫など、地味な色のものを用います。
紫色は祝儀にも使えるので便利です。
香典を受付で手渡しするときには、表側を上にしてふくさを開き、
表書きの氏名を先方に向けて差し出します。 ランキング
そのときには一言「このたびはご愁傷様です」などのお悔やみの言葉を添えます。
通夜などで受付が設けられていない場合がありますが、
その場合には祭壇に香典の表書きが手前向きになるようにお供えします。
ふくさのまま渡すことはふくさを返すことになるので、
「不幸が繰り返される」といわれ嫌がられます。
ふくさがなく、どうしても準備している時間がない、という場合には
白や黒のハンカチに包んで持参しましょう。
香典袋のまま持ち歩き、差し出すことはマナー違反です。
香典とキリスト教
香典とキリスト教についてのお話ですが、
キリスト教式の葬儀では前夜式と葬式が行われます。
前夜祭では仏式や神式と同様に受付で香典(弔慰金)を差し出し記帳します。
その後、聖歌(賛美歌)の合唱があり、聖書の朗読、祈りの後、献花が行われます。
キリスト教式では仏式の香典にあたるものを弔慰金とよぶこともあります。
葬式では受付で香典を差し出し記帳します。
前夜式ですでにお供えしている場合には記帳だけをします。
式次第や聖歌(賛美歌)は印刷物で用意されているのが一般的です。
その後献花をして哀悼の意を表します。
献花はまず、遺族に向かい一礼し、花が右を向くように受取ります。
そして胸の前で花が手前になるように回します。
その後遺影に向かって一礼し、両手で捧げます。
最後に後ろにさがり一礼をして終わります。
香典は宗派によって表書きが変わります。
カトリックの場合には「御ミサ料」とし、白無地の封筒に包み水引はかけません。
プロテスタントでは「お花料」「献花料」と表書きをします。
白無地の封筒、あるいは白百合や十字架の絵が印刷された市販の封筒に包み、
水引はかけません。
香典を持参するときは弔事用のふくさに包みます。
包む金額は、故人との関係や弔問する側の立場によって違います。 ランキング
また、キリスト教式では香典返しのしきたりがありません。
これは香典そのものが日本独特の習慣で、他国にはみられない習慣だからです。
しかし、キリスト教式では死後1ヶ月後の昇天記念日には、
挨拶状とともに故人を偲ぶような品物を贈るのが一般的になっています。
法事や法要の香典
法事や法要における香典について紹介します。
仏教では人が亡くなると魂は身体を出て霊となると考えられています。
死後四十九日間は死者の霊が現世とあの世の間をさまよっているといわれ、
その間供養することによって死者の霊が無事に極楽浄土へ行き、
成仏できることを願います。
法事や法要は本来死者の冥福を祈り、
その霊を慰めるために命日に行う仏式の儀式です。
死者を供養すると同時に遺族の悲しみを癒し、心を満たしてあげる意味もあります。
法事、法要を行う年月は死亡した日から七日ごとに行われるのが本来です。
これを追善供養といいます。
死後満一年の命日は一周忌、その後は死亡した年も入れて数え、
満ニ年目の命日は三回忌、その後は七回忌、十三回忌、十七回忌、
二十三回忌、二十七回忌、以降は五年毎に行われます。
こういった法要を年忌法要といいます。
法事に出席する場合にお香典を持っていくことは基本的なマナーになっています。
法事で出すお香典の相場金額は、四十九日法要では、
親戚一万円、友人五千円、知人五千円、一周忌では親戚一万円、
友人一万円、知人三千円、三回忌では親戚一万円、友人一万円、知人三千円、
その他の法要では親戚一万円、友人五千円、
知人三千円となっています。 ランキング
故人との関係が近い、または親しい場合ほど多く包みます。
法事での不祝儀袋は「黒白」または「黄白」の水引で「結び切り」または
「あわび結び」でかけます。
表書きは仏式では「御霊前」「ご香典」「御香料」、
四十九日法要以降は「御仏前」と書きます。
神式と香典
神式では葬儀のことを、神葬祭・神道葬祭・神葬とよぶこともあります。
教導者により霊魂観に違いがあり、葬儀の内容も異なりますが、
式の進行は一般的に「手水の儀」「お祓い」「奉幣・献餞」「祭詞奏上」「奏楽」
「弔事・弔電朗読」「玉串奉奠」「出棺」となります。
仏式の焼香にあたるものが玉串奉奠です。
玉串奉奠は榊の枝に紙片がついた玉串を祭壇に捧げる儀式です。
玉串には神霊が宿っているとされ、故人の霊を慰める意味があります。
玉串奉奠はつぎのよう行います。
1.順番がきたら前へ進み、遺族、神官に一礼し、神官から玉串を受け取る。
このとき、根元が右手に左手は葉先を下から支えるようにする。
2.玉串を置く台の前に進み、玉串をおしいただき、自分の正面に立てるように持つ。
3.左手が根元、右手が葉先になるように持ち替える。
4.時計回りに百八十度回し、根元を祭壇に向ける。
5.玉串を台の上に置き、前向きのまま退いて、深く二礼する。
6.しのび手でニ拍手し、深く一礼して下がり、遺族と神官に礼をする。
しのび手というのは、実際には手を合わさず、両手を打つ寸前で止めて、
音をたてない拍手をいいます。
神式では焼香はなく玉串を捧げることから、香典袋の表書きは
「御玉串料」「御榊料」「御神前料」「御霊前」などと書きます。 ランキング
白無地の包みに白黒または双白の結び切りの水引をかけます。
神式の場合、一般的に50日目の霊前祭の直後に
お礼の品を贈り香典返しとします。
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